DCD(発達性協調運動障害)とは?概要とBUDDYキッズ運動教室でのサポート体制について解説します

こんにちは。南麻布の運動教室、BUDDYキッズのカズ先生こと、奥村和正です😊

「挫折しない!わたしの・ぼくの得意が見つかる運動教室」をコンセプトに、特に運動に苦手意識を感じているお子様をサポートする運動教室として、発育や運動に関するさまざまな悩みにも寄り添い、日々活動しています💪

今回は、 発達性協調運動障害(DCD) に焦点を当て、その特性や影響、具体的なサポート方法、当教室での取り組みについてご紹介します。

発達性協調運動障害(DCD)とは?

DCDの概要
DCDは、発達性協調運動障害(Developmental Coordination Disorder)の略称で、
運動スキルの発達に遅れが見られる状態を指します。
簡単に言えば、子供が体をスムーズに動かすことが難しい状態であり、
特に運動の協調性が必要な場面で課題を抱えることが多いです。

DCDの子供たちは、以下のような特徴を持つことがあります:
・ボールをキャッチする、縄跳びをするなどの運動が苦手
・転びやすい、物をよく落とす
・字を書く際に力加減が難しく、きれいに書けない
・自転車の乗り方や、はしごを登る動作が難しい

発生頻度
DCDは、全体の約5~6%の子供に見られると報告されています。
となると、クラスに1~2人程度いる割合となり、比較的多くの子供がこの課題を抱えていることがわかりますね💦

原因
DCDの原因は完全には解明されていませんが、脳の情報処理能力と運動の伝達がスムーズに行われないことが要因とされています。脳から筋肉への信号がスムーズに伝わらず、動作がぎこちなくなるのです。

DCDが子供に与える影響

DCDは運動能力だけでなく、子供たちの心理や社会生活にも影響を及ぼします。

運動能力への影響
・体育の授業で苦手意識を感じやすい
・スポーツや運動遊びを避けるようになる
・日常生活での動作が遅くなる(着替えや歯磨きなど)

心理的影響
・運動が苦手であることを周囲に指摘されることで、自信を失いやすい
・自己肯定感が低下し、運動そのものを避ける傾向が強くなる

社会的影響
・体育や運動会で「できない」経験を繰り返し、友人関係に影響が出ることもある
・いじめの対象になる可能性も指摘されている

課題指向型アプローチでDCDをサポートする

課題指向型アプローチとは?
DCDのサポートに効果的な方法として、 課題指向型アプローチが注目されています。
このアプローチでは、現在の課題を評価し、具体的な課題を設定、小さな成功体験を積み重ねることで、運動への自信と達成感を育みます。

論文で示された効果

倉昴輝氏の論文では縄跳び練習における実例を、以下のように見ることができます。

1.動作の評価
子供がどの部分でつまずいているかを確認します(例:縄を回す動作が難しい、ジャンプのタイミングが合わない)。

2.動作の分解練習

・ロープを回す練習:片手でロープを地面に触れさせながら回す。
・ジャンプの練習:ロープなしで両足ジャンプのリズムを覚える。

3.ロープとジャンプの組み合わせ練習
ロープを片手で持ちながらジャンプ、または指導者が縄を回しタイミングを合わせて跳ぶ練習を行います。

4.連続跳びの練習
少ない回数から目標を設定し、達成感を得ながら徐々に回数を増やします。

成果
この方法により、DCD児は短縄跳び連続跳躍回数が向上したり、JMAPやCBCLの得点に改善がみられた。

BUDDYキッズ運動教室のサポートプログラム

BUDDYキッズ運動教室には実際に不器用さに悩むお子様が多く通われています。
DCDと診断がされていなくとも、この不器用さが運動習得の実際の障壁となるため、上記したような課題指向型アプローチの考え方を取り入れたプログラムを実施しています。

超少人数制のレッスン
当教室では、講師1名に対して幼児クラスでは定員3名、小学生クラスでは定員5名と、少人数定員を設けています。
これは、グループレッスンであっても、なるべく個別の課題に対してアプローチできるようにするためです。

超スモールステップの段階指導
論文の例にもあるように、縄跳びであればその動作を分解し、要素ごとの練習をし、それを組み合わせていくという方法をとっています。

また、幼児期のお子様への運動指導にもこれは応用が可能です。まだまだ未経験の動作が多い幼児期は少しずつ課題をクリアしていく段階指導がピッタリです♪

過去のブログではBUDDYキッズの「跳び箱段階指導例」も紹介していますのでこちらも良かったらご覧ください♪

コーディネーショントレーニング
DCDの子供にとって、 運動の順序を覚えたり、タイミングを合わせたりする協調運動 は難しいものです。BUDDYキッズ運動教室では、ゲーム感覚で参加できる協調運動を導入しています。ジャンプやボール投げなどを組み合わせた、ルールを理解しやすい遊びを通じて、協調力を徐々に高めていきます。

まとめと体験レッスンのご案内

DCDを持つお子さまにとって、運動はときに難しさを伴いますが、適切なサポートと環境があれば、少しずつスキルを身につけ、自信を取り戻すことができます!!

BUDDYキッズ運動教室では、上記したような運動プログラムや、超少人数制のレッスンで、お子さまが楽しんで成長できる環境を整えています。

これまで「できない、無理!」が口癖だったお子様が、「できるよ!見てみて!」と積極的に運動に取り組むようになってきた姿を何度も見てきています✨

お子さまが少しずつ成長を実感できるよう、教室での活動を通してサポートしていきますので、ぜひ一度体験レッスンにお越しください😊

BUDDYキッズ運動教室へのアクセス

所在地:東京都港区南麻布3-19-13麻布スカイマンション106号室
最寄り駅:白金高輪駅(徒歩10分)、広尾駅(徒歩15分)
お申し込み・お問い合わせは、当教室の公式LINEよりお待ちしております♪